峯田、わたしの世界が滅びてしまうよ

あの子を愛するためだけに、僕は生まれてきたの。
あの子を幸せにするためだけに、僕は生まれてきたの。
とってもとってもとってもとっても大好きで、
とってもとってもとってもとっても切なくて。
自転車の変速をいちばん重くして商店街を駆け抜けていくんだ。

だけどかなしい噂をきいた。
あの子が淫乱だなんて嘘さ。
僕の愛がどうか届きますように。
あああー 世界が滅びてしまう。

眠れない夜をやさしくつつむ恋のメロディー。
抱きしめて今夜だけこのままでいて。
眠れない夜をやさしくつつむ恋のメロディー。
抱きしめて今夜だけこのままでいて。
あの子はどこかの誰かと援助交際

 

銀杏BOYZ援助交際

峯田、きいてくれ。無垢な処女への憧れと、穢れた娼婦への軽蔑を経て、娼婦にこそ聖を見出すという転回を、客体としての誰かへではなく、主体であるわたし自身へ向けなければいけないという苦しさについて。   子どものころ、加害をしてくる男性に強い恐怖をもちつつも理解したいとおもった、彼らは生きにくそうで、わたしもまた生きにくかったから。生きにくさを分かり合える誰かと繋がりたかったから。けれどもそこでわたしは彼らと連帯するどころか、性的に客体化されほっぽりなげられちゃって、それきりわたしは、孤独な男性みたいな心と、女性へのゆがんだ幻想だけ抱えて、邪魔な身体でぽかんと浮かんでいる。あああ、峯田、わたしの世界が滅びてしまうよ     わたしを愛するためだけに、わたしは生まれてきたの。わたしを幸せにするためだけに、わたしは生まれてきたの。だけどかなしい噂をきいた。わたしが淫乱だなんて嘘さ。わたしの愛がどうか届きますように。あああー世界が滅びてしまう。わたしはどこかの誰かと、わたしはどこかの誰かと、わたしはどこかの誰かと、援助交際

 


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